移植外科

(移植を受けられた方へ)

Transplant surgery

腎移植後の健やかな
生活を維持するために

私は外科医としての大半を、腎移植専門として勤務してきました。腎移植は今や特殊な医療ではなく、多くの方が腎代替療法の一つとして選択できるものとなっています。腎移植において手術はスタートラインです。移植腎を可能な限り長持ちさせ、健やかな生活を維持するためにはその後の管理が非常に大切で、そのためには定期的な通院が欠かせません。これまでは移植を受けた施設へ通院することが当たり前でしたが、患者さんが増え続けることによる診察待ち時間の長さや、十分なコミュニケーションが取れなくなるなどの弊害も生じていました。それを解消するため、全国でもまだ珍しい腎移植のフォローアップを柱としたクリニックの開設を決意しました。小規模なクリニックならではの、小回りの効いたきめ細かい診療を行ってまいります。皆様の気軽な相談相手になれれば幸いです。

移植後フォロー

レシピエントの方へ

豊富な経験を元に、科学的根拠に基づいた正しい腎移植後の管理を行います。主なポイントは以下の通りです。

  • 免疫抑制剤の管理アイコン

    免疫抑制剤の管理

    免疫抑制剤を正しく服用することは、移植後において何よりも大切です。特有の副作用や、他の薬剤との飲み合わせなどに注意しつつ、その人の状態に合った免疫抑制剤を選択し、容量を細かく調整します。

  • 生活習慣病の管理アイコン

    生活習慣病の管理

    移植腎を長持ちさせるため、生活習慣病の管理は非常に大切です。糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症などに対し、お薬に頼るだけではなく、運動や食事などの生活習慣を含めて最適なアドバイスを行います。当クリニックは副院長が糖尿病専門医、総合内科専門医であり、生活習慣病への対応には特に力を入れています。

  • 感染症への対応アイコン

    感染症への対応

    免疫抑制剤を服用していると、思わぬ感染症にかかることがあります。その診断には相応の知識と経験が求められます。病気の兆候を見逃さず、必要な場合は速やかに連携施設へ紹介することで皆様を感染症から守ります。

  • その他アイコン

    その他

    当院には常勤の移植コーディネーターや管理栄養士が勤務しています。多方面から皆様の健康を支えてまいります。

ドナーの方へ

腎臓を提供後も、ほとんどのドナーの方は特に症状なく過ごされていることと思います。しかし残った大切な腎臓を守っていくため、レシピエントの方と同様に適切な健康管理を行い安心して過ごしていただきたいと思っています。当クリニックではドナーの方の定期検診も行っています。何も症状がない方であっても、少なくとも年一回は検査を受けることをお勧めします。また、介入が必要な病気がある場合、その治療も併せて行うことが可能です。

血液・尿検査機器

当院の検査機器

血液・尿検査機器を完備

一般のクリニックと異なり、院内で基幹病院とほぼ同等レベルの血液・尿検査が可能です。免疫抑制剤の血中濃度を含む、必要なほとんどの検査結果が1時間以内に判明するため、遠方から通院される患者さんも安心してお越しいただけます。

血液・尿検査機器

一般X線撮影装置

いわゆるレントゲン撮影を行う検査装置です。胸部、腹部だけでなく四肢などの骨折診断も行うことができます。

一般X線撮影装置

超音波検査

安全で痛みのない超音波検査で、頸部や腹部の臓器を検査することができます。移植した腎臓の詳細な評価はもちろん、様々な病気の早期発見が可能です。

超音波検査

骨密度測定装置

移植後の免疫抑制剤として内服するステロイド剤は骨粗鬆症の原因となることが知られています。腎移植後の適切な骨密度管理は、将来的な骨折の予防に欠かせません。定期的に骨密度を測定することで、適切な治療介入が可能となります。当クリニックでは骨粗鬆症診療ガイドラインで最も正確な評価ができると推奨されている、腰椎と大腿骨のDXA法での測定が可能な装置を導入しています。

骨密度測定装置

移植施設との連携

全国でも有数の腎移植施設である九州大学病院、福岡赤十字病院に加え、2016年から九大病院のサテライト施設として多くの腎移植患者さんの診療をおこなっている原三信病院と、緊密に連携しています。院長はいずれの病院でも勤務経験があり、特殊な検査や入院治療が必要な場合は速やかに紹介して対応してもらうことが可能です。

医師紹介

院長

寺坂 壮史

院長 寺坂壮史

資格

  • 医学博士
  • 日本外科学会認定 外科専門医
  • 日本移植学会認定 移植認定医
  • 日本臨床腎移植学会認定 腎移植認定医

はからずも腎臓を悪くしてしまった方への素晴らしい選択肢である腎移植の普及に貢献するため、これまでは各地の基幹病院で腎移植手術やその後の外来診療、地域医療機関との連携に精進してきました。今後は自身でクリニックを構えるに当たり、責任を持ってフォローアップを続けられることを心から楽しみにしています。また今までとは異なった角度から、移植医療の発展に寄与できるよう、引き続き努めてまいります。

経歴

  • 2003年

    九州大学医学部卒業

  • 2003年

    麻生飯塚病院初期研修医

  • 2005年

    佐賀大学一般・消化器外科

  • 2006年

    下関市立中央病院 外科

  • 2007年

    国立がんセンター中央病院 外科レジデント

  • 2010年

    九州大学臨床・腫瘍外科 膵・腎移植グループ

  • 2014年

    福岡赤十字病院 外科・移植外科

  • 2017年

    宮崎県立宮崎病院 外科・移植外科

  • 2022年

    福岡赤十字病院 外科・移植外科
    原三信病院移植外科外来(非常勤)

副院長

寺坂 喜子

副院長 寺坂喜子

資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会認定 認定内科医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本医師会認定産業医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本内分泌学会

糖尿病を含む内科の治療と腎臓には密接な関係があります。内科医として大切にしてきたことはみなさんの臓器の「今ある力をできる限り長く残すために大切にすること」です。腎移植後の方の大切な腎臓も一緒に見守って行けたら嬉しいです。

経歴

  • 2007年

    佐賀大学医学部医学科卒業

  • 2007年

    東京逓信病院初期研修医

  • 2009年

    東京逓信病院内科後期研修医

  • 2013年

    佐賀大学肝臓・糖尿病・内分泌内科

  • 2018年

    宮崎県立宮崎病院 糖尿病内分泌内科

  • 2019年

    医療法人社団紘和会平和台病院(糖尿病専門病院)

  • 2022年

    原三信病院内科、福岡赤十字病院健診科、医療法人鶴田内科等勤務