腎臓の働きと役割

腎臓は、体内で生じた老廃物や余分な水分を尿として排出する「濾過器」としての役割を担っています。血液をきれいに保つだけでなく、体内の水分量や電解質(ナトリウム・カリウムなど)のバランスを調整し、血圧を一定に保つ働きも果たしています。また、赤血球の産生を促すホルモン(エリスロポエチン)の分泌や骨の健康に関わるビタミンDの活性化にも関与しており、全身の健康維持に欠かせない臓器です。
腎臓の機能は一度低下すると回復しにくい性質があるため、早期発見・早期対応が非常に重要で、定期的な検査と継続的な管理が慢性化や重篤化の予防につながります。
こんな症状・状態が気になる方は早期の受診をおすすめします
- 健康診断でたんぱく尿・血尿・クレアチニン高値・eGFRの低下などを指摘された方
- むくみ(特に足首・まぶたのまわり)が続いている方
- 血圧が高めで、腎臓への影響が心配な方
- 糖尿病と診断されており、腎機能も定期的に確認したい方
- 尿の泡立ちや色の変化が気になっている方
- 疲れやすさ・貧血・食欲不振など原因がはっきりしない不調がある方
- 腎移植を受けており、通院先を地域のクリニックに移したい方
主な腎疾患の種類
慢性腎臓病(CKD)
腎臓の機能が3ヵ月以上にわたって低下した状態。糖尿病や高血圧を原因とするケースが多く、進行すると透析や腎移植が必要になることがあります。
糖尿病性腎症
糖尿病の合併症として腎機能が徐々に低下する疾患。透析導入の主要な原因の一つです。
慢性糸球体腎炎
腎臓の糸球体(血液を濾過する部位)に炎症が生じ、長期にわたって続く疾患。IgA腎症などが代表的です。
ネフローゼ症候群
糸球体の障害によって大量のたんぱく質が尿に漏れ出る状態。むくみや低アルブミン血症を伴います。
急性腎障害(AKI)
感染症・脱水・薬剤などを原因として腎機能が急激に低下する状態。早期対応により回復が期待できる場合もあります。
腎盂腎炎
細菌が腎臓に達することで起こる感染症。発熱・腰痛・頻尿などを伴うことがあります。
多発性嚢胞腎
腎臓に多数の嚢胞(液体の入った袋状の組織)が生じる遺伝性疾患。徐々に腎機能が低下します。
当クリニックが腎疾患の診療に対応できる理由
てらさか内科・外科クリニックの院長は外科医として20年のキャリアを持ち、そのうち13年間にわたって腎臓移植に従事してきました。外科的な手術だけでなく、術後の免疫抑制療法・感染症の管理・生活習慣病の治療といった内科的な診療も数多く担当してきた経験があります。
また、副院長は日本内科学会認定 総合内科専門医・日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医として、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病を幅広く診療しています。腎疾患の多くは生活習慣病との関連が深いため、院長・副院長それぞれの専門性を組み合わせることで、腎機能の管理から全身状態の把握まで、一貫した診療体制を提供できるのです。
また、腎疾患の治療では薬の効果と同様に、日々の食事内容が腎機能の維持に大きく影響するため、専門的な栄養サポートを身近に受けられる環境を整備。常勤の管理栄養士が在籍しており、食事療法の具体的なアドバイスも行っています。
腎臓専門医と連携した診療体制
当院は、福岡市医師会の「慢性腎臓病(CKD)地域連携パス」の一次登録医療機関です。この連携パスは、地域のかかりつけ医と腎臓専門医が役割を分担し、慢性腎臓病を早期に発見し、適切な治療や継続的な管理につなげるための仕組みです。
当院では、健康診断で指摘されたたんぱく尿・血尿・腎機能低下の精査や、糖尿病・高血圧などを含めた日常的な腎機能管理を行っています。そのうえで、腎臓病が疑われる場合や、原因の精査・より専門的な評価が必要と判断した場合には、腎臓内科専門医へご紹介し、連携しながら診療を進めています。
腎疾患の診断と検査

腎疾患は自覚症状が現れにくい段階から静かに進行することが少なくありません。当院では、患者さん一人ひとりの状態を丁寧に確認しながら、必要な検査を組み合わせて評価します。
問診・身体診察
まず、現在の症状・既往歴・服用中のお薬・ご家族の病歴などをお伺いします。腎疾患は糖尿病・高血圧・遺伝的要因との関わりが深いため、生活習慣や食習慣についても確認。身体診察では血圧測定やむくみの有無などを確認し、全体的な状態を把握します。
血液検査・尿検査
血液検査では、クレアチニン・eGFR(推算糸球体濾過量)・尿素窒素・電解質などを確認し、腎機能の状態を評価。尿検査では、尿中の蛋白の有無や量、血尿の有無を調べます。また、顕微鏡で尿に含まれる細胞などを詳しく確認する「尿沈渣」も行います。これらは腎疾患の早期発見において特に重要な指標であり、継続的な数値の変化を追うことで進行度の把握にも役立てています。
画像検査(超音波など)
腹部超音波検査(エコー)によって、腎臓の大きさ・形態・内部の構造を確認します。嚢胞の有無や腎臓の萎縮、尿路の状態なども評価でき、患者さんへの負担が少ない検査です。必要に応じて高次医療機関と連携し、より詳細な画像検査をご案内することもあります。
腎疾患の治療と
日常生活のサポート

腎疾患の治療は、薬を処方して終わりではありません。日常の生活習慣を整えることが腎機能の維持に直結するため、当院では薬物療法と生活指導を組み合わせた継続的なサポートを行っています。
薬物療法・生活習慣の改善
腎疾患の種類や進行度に応じて、降圧薬・利尿薬・免疫抑制剤・貧血治療薬などを組み合わせて使用します。また、塩分・水分・たんぱく質の摂取量の調整や、適度な運動習慣の定着など、日々の生活の中で取り組める改善策についても一緒に考えます。数値だけでなく、患者さんの生活スタイルや体への負担感も踏まえながら、無理なく続けられる方法を提案していますのでご安心ください。
管理栄養士による栄養指導
腎疾患では、たんぱく質・カリウム・リン・塩分それぞれの摂取量を病状に応じて細かく調整する必要があります。「何をどれだけ食べてよいか」は個人差が大きく、患者さんご自身が日常の食事の中で判断するには専門的な知識が必要です。当院では常勤の管理栄養士が、検査データや生活状況をもとに具体的な食事プランをご提案するほか、外食時の選び方や調理の工夫など、実生活に即したアドバイスを心がけています。
腎移植後の
フォローアップについて

腎移植後は免疫抑制剤の適切な管理が生涯にわたって必要です。量や種類の調整が不十分だと拒絶反応や感染症のリスクが高まるため、移植に精通した医師による継続的な診察が欠かせません。当院では移植後の患者さんの通院先として、免疫抑制療法の管理・感染症対策・生活習慣病のコントロール・がん検診のスケジュール調整まで、総合的にフォローしています。腎臓を提供されたドナーの方のフォローアップにも対応していますので、お気軽にご相談ください。
箱崎周辺で腎疾患治療ができる病院をお探しなら、
てらさか内科・外科クリニックへ

当院の院長は、日本臨床腎移植学会認定の腎移植認定医として、長年にわたり腎移植医療に携わってきました。副院長は日本内科学会認定 総合内科専門医・日本糖尿病学会認定 糖尿病内科として、腎臓病と深く関わる糖尿病や高血圧などの診療を行っています。
健康診断で腎機能や尿検査の異常を指摘された方から、慢性腎臓病の日常的な管理、腎移植後のフォローまで幅広く対応し、専門的な評価が必要な場合には腎臓内科専門医と連携して診療を行います。気になる検査値がある方、通院先をお探しの方はお気軽にご相談ください。
